ロバート・クラム氏は、1943年生まれの漫画家&イラストレーターで、wikipediaなどでは、1960年代のアンダーグラウンド・コミックス運動の創始者の一人として紹介されていますね。
冒頭の写真は、このロバート・クラムの描いたパンチ・ミラー(Punch Miller)のイラストカードです。隣に並べているのは、このイラストの元ネタになった写真です。(ちなみに、写真の出典は『New Orleans Jazz: A Family Album』です)
このロバート・クラムですが、古い音楽の愛好家としても知られており、彼がバンジョーを担当しているバンドでのアルバムが数枚発売されていたはずです。かのYazooレーベルの社長と縁があり、Yazooのレコードに特典として封入する為にイラストを描いたのがこのカードの由来のようです。
Yazooからはロバート・クラムのイラストを前面に出した紙ジャケットのCDも販売されていますね。
このロバート・クラムの「Early Jazz Greats」というカードセットを知ったのは、10年程前に、このカードの輸入販売されていた方と縁があったのがきっかけなのですが、このマニアックな商品には心を揺さぶられました。この輸入販売は廃業されてしまったのか、ウェブサイトも閉じてしまっているようです。(現在、このカードを入手するのであれば、Amazon.co.jpが早い気がします)
このあまりにもマニアックなイラストに心を揺さぶられたので、『初期のジャズ』のオリジナルグッズを作りたいという思いつきで、ロバート・クラム氏の事務所に連絡してみたこともあります。
このイラストをあしらったTシャツなどのグッズを製造・販売してみたい(むしろ自分が着たい)と思ったのが、このコンタクトの目的だったのですが、こちらの信用が無かったのが原因か、「担当者が夏休みなので待ってくれ」と言われたまま、音信不通となり……その後、ロバート・クラムのECサイトにアーリー・ジャズのイラストを全面に出したTシャツが並ぶという思わぬ結果になりました(笑)
尤も、このロバート・クラムのジャズ関連商品は、あまりにもニッチ過ぎたのか、すぐにECサイトから姿を消していたので、個人で手を出すにはリスクの高い行動だったかもしれず、結果としては、このやり取りが音信不通に終わって良かったのかもしれません。
このカードセットの中身をご紹介したいところですが、ちょっと長くなってしまいましたので、今回はこの辺で締めたいと思います。
……というわけで、次回に続きます。